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日本生協連と全国の生協の震災支援の現地活動を報告します


by peaceJCCU

震災支援報告(日本生協連)

日本生協連出版部ライターHからの報告です。
○みやぎ生協 4月1日 みやぎ生協明石台店 通常営業再開 報告
                            
・地震から3週間、4月1日(金)店舗通常営業再開
 4月1日(金)、みやぎ生協は36店舗で朝10時~夜21時の通常営業を再開しました。また石巻蛇田店、南光台店は夕18時まで。大代店、黒松店、六丁目店、榴ヶ岡店、新田東店は店頭販売で農産品や加工品、雑貨の販売を行い、無くなり次第終了しました。
 
 新興住宅地に立地する明石台店では朝6時ごろから職員やパートが出勤し、続々入荷する大量の商品の受け取りと品出しに追われました。普通なら部門ごとに進める品出し作業ですが、この日は部門を横断しての作業となりました。日本生協連からの応援部隊も入って、明石台店の職員やパートさんと一緒に品出しを行いました。
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 「何時に入るか分からないので、入荷した順から店内に運び、手が空いたらすぐ手伝いに入るようにしたんです」と店長。大量の商品を積んだコンテナ、商品の箱を開封する音、パートさん同士で「この棚どうするー?」と相談する声、「発注した分、全部入ってきた!」と驚く声、開店前の店内は明るい喧騒に満ちています。
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  店長は今回の震災を通して、生協の理念「いのちと暮らしを守る」をあらためて実感したと話します。「地震直後、我々が提供したのは商品じゃなく、“物資”でした。 メンバーさんはいま生きるための“物資”を求めていました。日頃から“我々の仕事はメンバーさんに満足していただくこと”と職員やパートさんに言い続けてきましたが、まさにそれに直面した出来事でした」。
 震災後は、商品の種類も少なく数量制限で提供せざるを得ない日々が続きました。「何にメンバーさんは不満をおっしゃることもなく、逆に“開けてくれてありがとうね”と言ってくださる。きちんと販売できないことに申し訳ないと思いつつ、本当に嬉しく励まされました」。
 巨大地震からちょうど3週間目の金曜日。乳製品などまだ空いている棚はあるものの、新鮮な野菜や魚、肉がぎっしり並び、メンバーさんも落ち着いて買物をしています。明石台店の近くに住むメンバーTさんは、「今日から通常営業再開なのね。商品がいっぱいあるのを見ると、希望が見えてきた感じがするわ」と喜びます。
  通常営業の再開は、一歩ずつ「普段のくらし」が戻ってきている、何よりの証。この「普段のくらし」が津波の被災地にも早く訪れることを祈らずにはいられません。

▲店長。「今回の震災では全国の生協さんから支援をいただきました。メンバーさんから“他のスーパーより商品多いね”と言われたのも全国の生協さんからの応援があったからこそだと思っています。本当にありがとうございます」。

▲開店直後の明石台店。この日は家族連れ含めて約100人が開店前に行列をつくりました。

▲開店30分後にはレジ待ちの行列ができました。
by peaceJCCU | 2011-04-02 17:02 | 被災地からの情報